Coral Pivots lying on a pink background

Wine 101

ワイン評論家がコラヴァンピボットを試す

6月 03, 2021

Written By アルダー・ヤーロウ(Alder Yarrow)

プロのワインライターとして17年間働いた後、ワインの残りとのお決まりの儀式を、科学ではないにしても、少なくとも習慣にまで落とし込んだと思いました。

そう、何年にもわたって、私は市場に出回るほとんどすべての種類のワイン保存装置を試してきました。ワイン愛好家としての初期の頃、真空ポンプを持っていました。コルクをボトルに戻すだけの場合と比較テストする決心をするまで、それを盲目的に信じていました。ポンプはすぐにゴミ箱に捨てました。

しばらくの間、不活性ガスの無重力キャニスターを購入しましたが、空の容器みたいなものにお金を払う不快感を克服した後でも、変なものがどれほど大量にボトルに入っても気づかぬふりをする問題は完全に無視できませんでした。それらもすぐにかたわらに放り出しました。

おそらく私が試した中で最も馬鹿らしかったのは、開けたワインボトルの中に風船のようなブラダーを膨らませて空気を押しのけつつ、不格好な盲腸のように、ハンドルポンプをボトルからぶら下げておく装置でした。薄っすらゴムの匂いがするのは言うまでもなく、見た目が馬鹿げていました。

結局、私はシンプルに保管することが唯一の合理的なアプローチであると判断しました。つまり、ボトルの中身が半分以上ならば、単にコルク栓をして冷蔵庫に入れます。ボトルの中身が半分以下の場合、予備の375mlボトルに注ぎ、コルク栓をし直して、そう、冷蔵庫に入れます。

もちろん、私のアプローチは手間がかからず安価ですが、問題がないわけではありませんでした。

低温は確かにワインから酢への容赦のない変化を遅らせるのに役立ちますが、良いサイズの冷蔵庫でさえ、ワインのボトルを立てるスペースが十分ありません。正直なところ、私を含め家族全員が、ボトルの雪崩を起こさずにワイン以外のアイテムを取り出そうとして、憤慨しています。

それから、いつも流しにたくさんのワインを捨てることになってしまったのも事実です。

ワインライター兼評論家であることによる受難の一つは、元々好奇心がある所に、試飲用にと到着するワインサンプルの無限地獄が組み合わさるという、いささか致命的な状況です。

いつでも、冷蔵庫には4本か5本の開けたボトルがあります。その一部は、どのように変化するか調べるために1日か3日にわたって観察することに興味があるワインサンプルなので、それらを初期状態に保つ優先度は高くありません。しかし、いくつかは通常、セラーから出したワインで、夕食に食べていたもので開けるのが理にかなっているのに、飲み干せずに残っているものです。我が家では1週間を通してこれらのボトルを空けようと最善を尽くしますが、試飲すべきサンプルがあったり、外食することに決めたりするので、その半分のボトル、またはその4分の1のボトルにも達することは決してなく、結局は少し顔をしかめ、それなりの後悔の念のもと、流し行きとなります。

そのような理由から、コラヴァンの方々が新製品であるピボットのお試しに私が興味があるか尋ねたとき、非常に嬉しかったのだと思います。

そして、そのようにして、私の平日夜の残り物のワインの問題は永遠に解決しました。

初代コラヴァン装置の支持者になっているので、コラヴァンの社員が新製品をどれほど徹底的に仕上げようと、私は驚かないはずです。しかし、ピボットはシンプルであると同時に独創的であることが、使用して1ヶ月そこらで明らかになりましたが、まだ一滴たりともやむを得ずワインを流しに注いだことがありません。

今では、夕食と一緒に美味しいピノを飲みたいと妻に頼まれると、私はボトルをつかみ、コルクを抜いて、すぐに頑丈な小型のピボットストッパーを入れてボトルを再密封します。次に、ピボットをキャップに差し込み、ボトルをグラスに向けて傾け、ボタンを押してワインを注ぎます。これにより、ボトルから余分な空気が除去され、適切な量の不活性ガスに置き換えられます。

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ピボット®の使い方

「ピボットはシンプルであると同時に独創的であることが、使用して1ヶ月そこらで明らかになりましたが、まだ一滴たりともやむを得ずワインを流しに注いだことがありません。」

Alder Yarrow

Vinography.com

ピボットによる注ぎは美しく(しかもコラヴァンのファストニードルよりもずっと高速)、終わるとボトルから簡単に引き抜かれ、小さなキャップがストッパーの開口部にはまり、完全に密封されます。閉じたら、ボトルを冷蔵庫に入れ(今では必要というよりは習慣からです)、夕食の30分前、またはグラスで1杯飲みたいときにいつでもひっぱり出します。

現在、それぞれ2週間かけて、ハーフグラスとフルグラスの分量で数本のワインのボトルをゆっくりと飲んでいますが、目立った酸化はありません。また、そのようなボトルをいくつか使った後、装置のガスカートリッジを交換する必要はまだありませんが、これは基本的に、頭を使う必要のない簡単な作業です。

こう言うと驚かれるかもしれませんが、ワインライターとして受け取る、初心者のワイン愛好家からの電子メールで最も多い質問の一つは、ワインのボトルは開栓してからどれくらい持つかです。私は通常、「コルクで栓をして冷蔵庫に入れておけば、赤は3~4日、白とロゼは4~7日です。」と答えています。

ピボットのおかげで、もうこれを変更しないといけません。新しい、はるかに美味しくて便利な答えは、あなたの望み次第ということになります。

San Francisco Magazine誌は、アルダー・ヤーロウを「ワイン界で最も輝けるサイバースター」と呼んでおり、ワインブログのパイオニアとして広く受け入れられています。2004年から日刊のVinography.comを発行しており、2013年にジェームズ・ビアード賞(James Beard Award)にノミネートされました。彼は現在、ジャンシス・ロビンソン(Jancis Robinson)の月刊コラムニストであり、ワインのフレーバーとアロマに関する卓上用小型豪華本『The Essence of Wine』の著者です。同書はニューヨークタイムズにより2014年の最高のワインブックの1つに選ばれました。2013年、アルダーはニューヨークのワインライター殿堂(New York’s Wine Writers Hall of Fame)のワインメディアギルドに就任しました。これは彼の他には存命ワインライター24人しかいない栄誉です。